超厚膜樹脂ライニング専用プライマーRS#123とRS#125の解説(株)RSテック

プライマーは母材(素地)と耐食皮膜との間を繋ぐ架け橋となるバインダーであり

防食ライニングにおいて重要な密着性に対して、その役割を担っています。

優れた施工業者は、この密着性が最も重要なことを知っており、素地調整(下地調整)を重視しますし、

樹脂ライニング材料を扱う弊社は、密着を担うプライマーにこだわりがあります。

ここでは、弊社の防食ライニングに使用しているプライマー関係について解説していきます。

母材(素地)との接着性が良い、上に塗る耐食材との相性が良い、それだけでは超厚膜にする樹脂ライニングの塗膜を支えるプライマーとしては不十分です。

是非参考にしてください。

関連記事>>防食塗膜を超厚膜にするメリットについてはこちら

長期的な密着性能が重要な理由

樹脂ライニングの塗膜が、いくら強固な塗膜で耐久性があっても、永久的に耐久性があるものではありません。

通常であれば塗膜劣化の過程は、最表面から徐々に腐蝕要因となる液の透過(浸透)等により劣化が進行していきます。

腐食要因となる液が素地に到達してから、塗膜破壊に至るまでの期間を最大限遅延させるのは素地とライニング皮膜との密着性であり、そこを担っているプライマーの存在です。

つまり、初期の密着性も大事ですが、ある程度の期間を経ても安定的に密着しているのほうが重要です。

関連記事>>初期接着より安定接着が重要な理由について詳しい説明はこちらから

防食ライニングの理想的なプライマー

防食ライニング皮膜は、塗布する工程では液状であり、硬化反応することにより固化します。その際の体積収縮(硬化収縮)により、皮膜に引張応力が発生し、それが固化した後にも残留ひずみとして塗膜内に存在しています。

つまり乾燥している塗膜は、剥がれようとする力が働いていて、それを密着力で抑えている状態です。

この塗膜内の残留ひずみは、厚膜にするほどに大きくなります。

このため超厚膜の塗膜は環境遮断性に大きなメリットがあるいっぽう、密着性においてはデメリットとなってしまいます。

防食ライニングの超厚膜な塗膜を支えるプライマーは、このような問題に対して対策ができているものである必要があるのです。

コンクリートを中心としたポーラスな素地専用のRS#123プライマー

コンクリートは基本硬く脆い(もろい)です。また、コンクリートの中は隙間が多く存在し、ポーラスな構造になっています。

RS#123プライマーは、そのポーラス構造のコンクリートに積極的にしみ込んで固まります。

しみ込んだ分だけコンクリートと一体化し、剥がれようのない構造にし、それと同時に超厚膜にするライニング塗膜を支える十分な躯体強化ができます。

また、鉄面の錆がひどい部分も隙間だらけのポーラスな状態です。

RS#123プライマーをしみ込ませて固めることで、錆の原因となる酸素や水分を遮断できます。

関連記事>>RS#123プライマーの詳しい詳細はこちらから

鉄面用プライマーRS#125

剛直で厚いライニング膜を、鋼製躯体に長く接着させ続ける役割を託された樹脂ライニング用プライマーには、鋼材とライニング材との間に生じるストレスに負けない強靭さと、鋼材とライニング材の双方に強く接着する機能が必要です。

現場的には ケレン後の錆の戻りを防ぐ一時防錆機能も不可欠です。

RS#125プライマーはそのような必要機能を全て備えている 樹脂ライニング専用プライマーです。

ポリウレアライニング専用プライマー

弊社の樹脂ライニング専用のプライマーに改良を重ね、ポリウレアライニングに最適な専用プライマーを開発しています。

  1. RS-アクトPUプライマー(コンクリート用)
  2. RS-タスクPUプライマー(鉄面用)

関連記事>>ポリウレアライニング専用プライマーの詳しい説明はこちら

まとめ

ここでは、弊社の防食ライニング用プライマーについて解説してきました。

防食ライニングの密着性は非常に重要であり、弊社のプライマーには、長期安定接着になるための工夫がされています。

プライマーにこだわりがあるため、上に塗る耐食樹脂によって全て個別にしております。

プライマーに関してのご質問等ありましたら、お気軽にお問合せください。

関連記事>>超厚膜型無機セラミック配合RSJ#100エポキシライニング

関連記事>>ビニルエステルフレークライニングについて

関連記事>>FRP耐酸ライニングについて

お問合せフォーム