コンクリート防食に必要なこと!RS#123プライマーの必要性    

コンクリートは耐久性とコストのバランスが取れた建築材料として広く利用されていますが、時間の経過と共に劣化し、特に鉄筋の腐食が問題になることがあります。これを防ぐためには適切な防蝕メンテナンスが重要です。この記事では、コンクリート構造の特性と、それを維持するための防食メンテナンスのポイントについて説明します。

コンクリート構造物の特性として、その強度と耐久性が挙げられます。コンクリートは圧縮力には強いが、引張力には弱いため、鉄筋を組み合わせることでその弱点を補っています。しかし、鉄筋が腐蝕すると強度が損なわれ、コンクリート構造自体の寿命も縮まってしまいます。

RS#123プライマーは、コンクリートの多孔質構造をしっかりと埋めて強化するための最適な選択肢です。この特殊ポリウレタン樹脂プライマーは積極的にしみ込んで固まり、コンクリートの密度を高めて躯体をしっかりとサポートします。数回塗り重ねるだけで、コンクリート表層の隙間を完全に埋めることができ、弱体化したコンクリートの耐久性も向上します。

RS#123プライマーは腐食の原因となる物質がコンクリートの隙間を行き来するのを防ぎ、長期にわたってコンクリートを保護します。

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コンクリート構造の特徴

コンクリート構造の特徴を理解することで、防食メンテナンスの必要性を理解することができます。

1.コンクリートの防食性

コンクリートは、その性質から防食機能を有しています。これは、コンクリートがアルカリ性であることに起因しています。コンクリートのアルカリ性は、内部の鉄筋を錆から保護する効果をもたらします。アルカリ性環境においては、コンクリート中の鉄筋の表面に薄い酸化被膜が形成され、これが錆の進行を防ぎます。

2.コンクリートは硬く脆い

コンクリートは無機物で構成されているため、硬く脆い性質を有しています。コンクリートは圧縮力に対しては非常に強いのですが、引っ張り力に対しては弱いという特性があります。

3.コンクリートの内部は隙間構造

コンクリートの主成分であるセメントと骨材が硬化する際に、微細な隙間が生じるためです。コンクリートの構造を理解するのは、スポンジを思い浮かべるとよいでしょう。スポンジは固体でありながら無数の小さな隙間が存在し、水を吸い上げることができます。同様に、コンクリートも固体でありながら微細な隙間があり、その隙間がコンクリートの特性を決める重要な要素となっています。硬く脆いコンクリートが、引っ張り力を受けると簡単に割れてしまう原因となります。

コンクリートの腐蝕や劣化の原因

コンクリート構造の特徴から、コンクリートの腐蝕や劣化の原因は、以下のようなものが考えられます。

原因説明
経年劣化コンクリートが使用環境や経過年数によって徐々に劣化する現象。強度や耐久性が低下し、劣化しやすくなる。
炭酸化空気中の二酸化炭素と水酸化カルシウムが反応し、炭酸カルシウムを生成。強度が低下し、鉄筋の腐食が促進される。
中性化酸性雨や海水などの酸性物質がコンクリートに浸透し、アルカリ成分を中和。強度が低下し、鉄筋の腐食が促進される。
塩害塩分がコンクリートに浸透し、膨張・収縮を繰り返し、ひび割れや脱落などの劣化を引き起こす。
凍害水が凍って膨張し、コンクリートにひび割れや脱落などの劣化を引き起こす。
生物による腐食菌類などの生物により硫化水素が発生しコンクリートを腐食させる。
薬品による腐食コンクリートに浸透した薬品がコンクリートの成分と反応し、コンクリートを腐食させる。薬品の種類によりさまざまな形で現れる。
酸による腐食酸がコンクリートの成分を溶解し、コンクリートを腐食させる。塩酸や硫酸などの強酸によって引き起こされる。
海水や汚水などの腐食性液体海水や汚水には塩分や酸などの腐食性物質が含まれており、これらがコンクリートに浸透すると、成分を溶解し、強度や耐久性が低下する。
工場や化学工場の排出物酸やアルカリなどの腐食性物質が含まれており、これらがコンクリートに浸透すると、成分を溶解し、強度や耐久性が低下する。

コンクリートの腐蝕や劣化を防ぐためには、これらの原因を理解し、適切な対策を行うことが重要です。

硫化水素が原因となるコンクリート腐蝕についての詳しい内容は以下のリンクから確認ができます。

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コンクリート構造物の劣化防止: 原因と対策

コンクリート構造物はその強度と耐久性から、多くの建築物に利用されています。しかし、時間の経過と共に、腐食性の液体や気体が内部に侵入することで劣化が進行し、その機能や安全性が損なわれます。

コンクリート構造物の劣化の主な原因と、その防止のための対策については以下の通りです。

コンクリート構造物の劣化の主な原因:

  1. 腐食性液体や気体の侵入
  2. 水分の浸透
  3. 化学反応による腐食
  4. 環境要因(温度変化、紫外線など)

防止のための対策:

  1. 適切な表面処理や防水処理の施工
  2. 隙間やひび割れの適切な補修
  3. 定期的な点検やメンテナンス
  4. コンクリートに適した防食ライニングの適用
  5. 環境に適応した防食設計や施工方法の選定

ひび割れ等による有害物質の漏洩対策と防蝕ライニングを用いた技術については、以下のリンクから確認ができます。

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積極的にしみ込んで固まる、コンクリート強化プライマーRS#123

コンクリート構造物の長寿命化と防腐効果を高めるためには、適切な保護措置が必要です。コンクリートの多孔質な構造を利用して腐蝕要因となる液体の行き来を封鎖することで、効果的な防蝕が可能となります。

特にコンクリート内部に鉄筋が使用されている場合、鉄筋の錆びがコンクリートの劣化を引き起こす大きな要因となります。

RS#123プライマーは、ポリウレタン樹脂を主成分とした湿気硬化型含侵タイプのプライマーで、コンクリート表面に塗布することでコンクリートと一体化し、コンクリート内の隙間を埋めて高密度となり強化する効果があります。
コンクリート内部に侵入しようとする、腐食原因となる液体やガスの行き来する移動を防ぎ、コンクリートの長期的に保護が図れます。

RS#123プライマーを使用してコンクリート躯体の表層を強化し、液体の浸透を防ぎます。次に、腐食要因に耐性を持つ樹脂を用いたライニング工法を選択することで、コンクリートの長期的な保護が実現します。

化学薬品や廃水など、幅広い薬品耐性が必要な設備に耐食材料を活用した防蝕ライニングは効果的です。詳しい内容は以下のリンクから確認ができます。

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RS#123プライマーの上に耐食性のライニング材料を塗布することで、さらにハイスペックな防食効果が期待できます。RS#123はコンクリートの耐久性を高め、長寿命化を図るための理想的な選択肢です。

耐食材RSJ#100は、水中、湿潤環境でも硬化に問題のない、メンテナンスに特化した特殊エポキシフレークライニング材料です。

RS#123プライマーを軸とした、RSテックのコンクリート防蝕ライニングの種類については、以下のリンクから確認ができます。

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RS#123の塗布事例

駐車場や工場の床・コンクリート槽など、過度な耐薬品性を必要としないコンクリート構造物に最適で、1液性塗料であるRS#123を塗り重ねるだけです。

短時間作業を可能とし、コンクリートに含侵し硬化するタイプ、剥がれる心配がありません。

RS#123は褐色透明のポリウレタン樹脂で、塗りやすく、コンクリートにしみ込んで固まります。

しみ込まなくなるまで3回程度塗り重ねて終了です。

弱体化したコンクリート躯体表面を強化し、塩酸や硫酸などの無機酸にも耐性があります

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まとめ

コンクリート構造物のメンテナンスでは、耐久性の向上と腐食防止が重要です。液体や気体の浸透を防ぎ、躯体を強化するRS#123プライマーの使用は、効果的な防蝕処置として推奨されます。

特殊なポリウレタン樹脂プライマーであるRS#123は、コンクリートの隙間を密封し、躯体表層を高密度化して強度を向上させます。このプライマーはコンクリート表層と一体化し、剝がれることなく、腐食の原因となる物質の侵入を防ぎます。これにより、コンクリート構造物の寿命を延ばし、劣化を防ぐことが可能です。

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(株)RSテックは、防蝕ライニング専用の樹脂販売、防蝕設計、各種防蝕ライニング施工まで、一貫したサービスを提供しています。お客様のニーズに最適な防蝕対策をトータルにサポートいたします。

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