RSJ#100:水中硬化性を利用した防食ライニング

防蝕ライニングは、構造物を腐食から守るために欠かせない重要な役割を果たします。既存構造物のメンテナンス時には、予期せぬ凹凸が現れたり、湿った環境での施工が必要になることがあります。RSJ#100を使用した防蝕ライニングは、これらの課題に柔軟に対応できる性能を持っています。

(株)RSテックは、防蝕ライニング用樹脂の販売、防蝕設計、施工を一貫して行い、防蝕に関わるあらゆる問題解決を目指しています。お客様のニーズに合わせた最適な防蝕ソリューションを提供し、トータルサポートを通じて確かな安心をお届けします。

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RSJ#100の湿潤環境硬化性・水中硬化性がある事による利点

RSJ#100エポキシライニング工法が水中や湿潤環境で硬化できることにより、以下のような利点があります。

  1. 環境に左右されない施工:
    • 一般的な樹脂や接着剤は湿気が多いと適切に硬化しないことがあります。RSJ#100エポキシ耐食樹脂は、水中や湿潤環境でも硬化が可能であることから、環境に左右されにくく、施工の幅が広がります。
  2. 水漏れ対策:
  3. 耐久性:
    • RSJ#100は幅広い化学薬品に対する耐性があり、無機セラミックを大量に配合してあることから耐摩耗性も有しています、このことから、耐食性・防食性・耐摩耗性といった複合的な耐久性の向上が期待できます。
  4. 時間の節約:
    • RSJ#100の施工では、湿気や水分の影響を受けにくいため、納期遅延が解消され、施工期間の短縮が期待できます。

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RSJ#100、水中硬化性を利用した施工例1

施工現場で旧塗膜のFRP(繊維強化プラスチック)を剥がす作業を進める中で、予期せぬ事態が発生しました。剥がした塗膜と共に、下地のコンクリートも剥離してしまったのです。

この状況は、コンクリートの表面が弱くなっていたために起こり得るものです。いずれにしても、コンクリートが剥離してしまうことで、下地の補修が必要となり、工事のコストや時間が増加する可能性があります。


旧塗膜のFRP(繊維強化プラスチック)を剥がす作業を着々と進めていました。しかし、予期せぬ事態が発生しました。

コンクリートの表面には凹部が形成され、その凹部には液体が溜まっている状態でした。通常ならば、液体は乾燥し、問題なく作業を進めることができるはずです。しかし、何らかの理由で液体が乾かず、凹部に溜まったままの、水溜まり状態が続いていました。

この状況により作業は大幅に遅延する可能性があります。凹部に溜まった液体が乾かない限り、新たな塗膜を施工することはできません。そのため、作業の進行に大きな支障が出てしまう可能性がありました。


この水溜まり状態の穴埋めに対応するため、RSJ#100の水中でも硬化する特性を有効活用し、現場でRSJ#100のエポキシ樹脂モルタルを手作りする方法で、穴埋めを行い平滑にすることにしました。具体的には、RSJ#100をタルクと珪砂を使用して粘度を高め、適切な硬さと柔軟性を持つ水中硬化性樹脂モルタルを作成しました。


この手作りの水中硬化性エポキシ樹脂モルタルを使用して凹部を埋め、表面を平滑に仕上げることができました。通常の樹脂で行うと、様々なトラブルが予測されます。

具体的には、硬化不良や、硬化収縮による割れ、相性などが考えられます。RSJ#100の水中硬化性がこの方法を成功させる鍵となりました。

このように、RSJ#100の特性を活かし、工夫を凝らすことで、様々な環境下でも対応可能な施工方法を提供することができます。これは、施工の現場での柔軟性を高めた、優れた作業性といえます。


最終仕上げにおいても、通常のRSJ#100エポキシ樹脂でライニング(塗布)をすることで、品質に影響なく完了することができました。

この方法の最大の利点は、他の追加材料を必要とせず、相性の問題も気にすることなく、不測の事態にも柔軟に対応できることです。つまりRSJ#100だけでトラブルを回避して完結させることができたことになります。

結果、納期を遅延することなく防蝕ライニングは完了に至りました。

RSJ#100、水中硬化性を利用した施工例2

コンクリート基盤に設置されている配管の接続部分からの液漏れは、施設の運用において大きな問題となります。特に、液漏れが原因で接続部周辺が常に湿潤状態になってしまうと、その影響はさらに拡大してしまいます。

湿潤状態のまま放置すると、漏れた液体がコンクリートの表面を侵食し、結果としてコンクリートの劣化を招いてしまう恐れがあります。また、水分が配管内部に侵入することで、配管自体の腐食も進行し、設備の寿命を短縮させてしまう可能性がありました。


水中や湿潤な環境でも硬化する特性を有するRSJ#100を止水材として選択し、液漏れのある配管接続部の止水作業を行いました。RSJ#100を使用することで、湿潤な環境下でも確実に硬化し、強固な止水層を形成することができます。これにより、液漏れによる湿潤状態を解消し、コンクリート基盤や配管の腐食を防ぐことができます。

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施工事例からわかる事

RSJ#100はその独自の特性、水中や湿潤な環境下でも確実に硬化することができる性質を持ちます。これは防食メンテナンスの現場施工において非常に価値のある特性であり、施工の選択肢を格段に広げてくれます。

通常、水分の存在はあらゆる塗料の硬化を妨げ、施工の際には避けなければならない要因の一つであります。しかし、RSJ#100の水中硬化性を利用することで、これらの制約から解放され、より柔軟な施工計画が可能となります。

防食メンテナンスの現場では、しばしば予測不能な湿潤環境に遭遇します。そのような状況下でも品質を維持しながら施工を進めることができるということは、防食ライニング施工の進行を大きく助ける要因となります。

このように、RSJ#100の水中硬化性は防食メンテナンスの現場施工において、新たな可能性をもたらしてくれる画期的な特性と言えるでしょう。

現場でRSJ#100の耐食パテや耐食樹脂モルタルが作れる利点

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RSJ#100を用いてエポキシパテや樹脂モルタルを作ることで、コンクリートのひび割れ修復や、不陸調整などの下地調整作業が容易に行えます。これにより、下地の状態に応じて適切な材料を選択し、最適な施工が可能となります。

さらに、RSJ#100の水中硬化性を活かすことで、従来難しかった水中や湿潤な環境での施工も可能となります。これにより、施工の幅が広がり、より多くの現場での利用が期待できます。

まとめ

日本の四季には特有の気候があり、特に梅雨の時期には高湿度の環境が続きます。これにより、施工現場で外部との温度差が原因で鉄の表面に結露が発生することがあります。これは施工の障害となり、防蝕ライニングの品質にも影響を与える要因となります。

また、メンテナンス作業の際、現地の環境条件によっては、湿った場所や水中での施工が避けられない状況が頻繁に発生します。特に屋外や水辺の設備の修理・保守では、水や湿気といった要素が大きく影響を与えるため、こうした環境での施工が不可欠となるケースが多く見られます。

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