耐酸性と耐溶剤性を高める!RSテックのビニルエステルライニングシステム

目次

  1. ビニルエステル樹脂とは?
  2. ビニルエステル樹脂の特徴
  3. ビニルエステル樹脂の耐酸性と耐溶剤性
  4. RS#300ビニルエステルライニング工法、3ステップ構成とは?
  5. 2種類のRS#300ビニルエステルライニング工法
  6. RS#300ビニルエステルライニング仕様例
  7. まとめ

弊社のビニルエステル樹脂『RS#300』は、乾燥後の機械的物性に優れ、幅広い薬品耐性を持ち、特に耐酸性や耐溶剤性が求められる環境に最適なソリューションです。弊社の耐酸ライニング工法は、劣化や腐食が進んだ躯体に対し、独自のビニルエステルライニングシステムを用いて最適なメンテナンス仕様を提供します。

(株)RSテックは、防蝕ライニング用樹脂の販売、防蝕設計、施工を一貫して行い、防蝕に関わるあらゆる問題解決を目指しています。お客様のニーズに合わせた最適な防蝕ソリューションを提供し、トータルサポートを通じて確かな安心をお届けします。

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ビニルエステル樹脂とは?

ビニルエステル樹脂は、特定の機能性を持つ熱硬化性プラスチックです。この樹脂はエポキシ樹脂の一種であり、ビニルエステルとして知られている特定の化学物質で修飾されています。ビニルエステル樹脂は、優れた耐化学性、耐熱性、および機械的強度を提供します。

ビニルエステル樹脂の特徴

ビニルエステル樹脂は、エポキシ樹脂とアクリル酸の反応で生成され、スチレンで溶解された合成樹脂です。この樹脂はポリエステル樹脂の作業性とエポキシ樹脂の強度を兼ね備えており、ビニルエステル樹脂は以下の特徴を持っています。

  1. 優れた耐腐食性
    • ビニルエステル樹脂は、耐酸性、耐アルカリ性、耐塩性に優れており、さまざまな化学薬品に対して高い耐性を示します。
  2. 優れた耐熱性
    • ビニルエステル樹脂は、高温環境下でもその性能を維持することができ、耐熱性に優れています。
  3. 高い機械的強度
    • ビニルエステル樹脂は、高い引張強度、曲げ強度、衝撃強度を持ち、軽量でありながら優れた機械的強度を持ちます。
  4. 優れた接着性
    • ビニルエステル樹脂は、さまざまな材料に優れた接着性を持ち、補強材料との結合強度が高いため、FRP(繊維強化プラスチック)の製造に適しています。

ビニルエステルの耐酸性と耐溶剤性

ビニルエステル樹脂は、エポキシ樹脂とポリエステル樹脂の良い特性を併せ持つ樹脂で、特に耐酸性と耐溶剤性が優れています。

  1. 耐酸性
    • ビニルエステル樹脂は、多くの酸に対して非常に高い耐性を持っています。エポキシ樹脂と比べても耐酸性が高く、強酸による腐食から設備を保護するのに適しています。そのため、化学工業や廃液処理施設など、酸性の化学薬品を取り扱う環境での利用が多いです。
  2. 耐溶剤性
    • ビニルエステル樹脂は、架橋密度が高く、樹脂の網目構造が密になり、溶剤が樹脂の内部に浸透しにくくなるため、耐溶剤性が向上します。また、ビニルエステル樹脂は架橋反応が進行しやすいため、硬化後の網目構造がより密になります。これも耐溶剤性を高める要因となっています。

これらの耐酸性と耐溶剤性により、ビニルエステル樹脂は、厳しい環境条件下での使用に適した樹脂といえます。

RS#300ビニルエステルライニング工法、3ステップ構成とは?

弊社のRS#300ビニルエステルライニングは、3ステップの独自の構成で躯体を保護します。

  1. まず最初に、プライマー「RS#123プライマー」を使って躯体を強化します。このプライマーをコンクリート躯体表面に何度も塗り重ねることで、コンクリート表面が密度を増して固まります。すると躯体の表面がしっかりと強化され、次に塗る材料がきちんと密着します。躯体が鋼材の場合は、鉄面専用プライマー「RS#125プライマー」を塗布します。
  2. 次に、軟質不飽和ポリエステル「RS#200」で応力緩和層を形成します。これにより、躯体にかかる様々なストレスや負荷が軽減され、中間層をしての役割を担います。
  3. 最後に、耐食ビニルエステル「RS#300」を塗布して耐食層を形成します。これにより、躯体が腐食から保護され、さらに長持ちするようになります。

この仕様は、3つの異なる樹脂を組み合わせることで、躯体を保護し強化する多重防蝕機能を実現しています。それぞれの樹脂が持つ耐食性と塗膜の特性が組み合わさり、躯体をより長く、より効果的に保護することができるのです。これが弊社のRS#300ビニルエステルライニング工法の強みです。

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2種類のRS#300ビニルエステルライニング工法

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これら2種類のライニング方法は、ビニルエステル樹脂を効果的に活用するために選択され、躯体の保護と強化を図るもので、それぞれが持つ特性を活かして耐久性を向上させるための方法となっています。

RS#300ビニルエステルライニング仕様例

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まとめ

弊社では、ビニルエステル樹脂「RS#300」を用いた耐酸仕様のライニング工法をご提供しています。その中で「RS#300FRPライニング」と「RS#300フレークライニング」の二つを解説してきました。

「RS#300FRPライニング」は、軽量で強靭な強化プラスチックを形成することができる工法で、耐摩耗性にも優れています。これにより、化学薬品や高温の環境下で使用される構造物の耐久性を大幅に向上させることができます

「RS#300フレークライニング」は、塗膜内に防食バリア構造を形成することで、外部からの薬液の浸透を最大限防止することができる工法です。これにより、特に腐食が進行しやすい環境での使用に適しています。また、FRP工法で必要とされる複数の工程を省くことができるため、作業性に優れた工法といえます。

腐食から大切な設備を守る

(株)RSテックは、防蝕ライニング専用の樹脂販売、防蝕設計、各種防蝕ライニング施工まで、一貫したサービスを提供しています。お客様のニーズに最適な防蝕対策をトータルにサポートいたします。

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