RS#123を使用したコンクリート強化と様々な効果

目次

  1. RS#123の紹介
  2. RS#123の優れた特徴
  3. RS#123によるポリウレタンライニングの効果
  4. RS#123を使用することで得られるメリット
  5. RS#123の適切な塗り方
  6. プライマーとして使用する際のRS#123の効果
  7. 錆びた表面にRS#123を使用する際のポイント
  8. まとめ

RS#123の紹介

RS#123は、特にコンクリートの表面に対して非常によく吸収されるポリウレタンライニング材です。このライニング材はコンクリートの表面に塗られると、積極的に表面に浸透し硬化します。その結果、コンクリートとポリウレタンが一体化した強固な構造が形成され、構造物の表面を保護します。

さらに、RS#123の上に耐食材料を塗布することで、優れたプライマーとしても機能し、さらに強固な保護膜を形成することができます。

このプライマーは、コンクリートの構造物を環境要因や経年劣化から保護し、長寿命化を実現する効果があります。

コンクリートや鋼の構造物は、経年劣化や外部からの化学物質の影響、また塩害などの環境要因によって、表面が弱体化し、腐食や劣化が進みます。これらの構造物を守るためには、適切な防食対策が重要です。RS#123はその防食対策の一環として、構造物の表面を強化し、環境要因からの影響を最小限に抑える役割を果たします。

RS#123の施工は、以下の手順で行います。

  1. 基材の表面を清掃する
  2. RS#123を塗布し躯体にしみ込ませる
  3. 硬化させる
  4. もうしみ込まなくなるまで繰り返し塗り重ねる

RS#123を数回塗って、含侵固着を繰り返し、躯体表層に1mm程度の強化層を形成します。一般的な塗装で1mmの膜厚を付けるのは容易ではありませんが、RS#123はしみ込ませることで1mm程度の層を形成するので、作業は難しくなく単純です。また、しみ込ませることで出来た層はコンクリートと一体化している為、剥がれようがありません。

RS#123の優れた特徴

RS#123は湿気硬化型の塗料で、速乾性があり、塗布してから約30分で次の塗り重ねができる状態になります。また、1液性であり、缶から必要な量を出して塗るだけで良いため、誰でも簡単に施工できることが大きな特徴です。

作業時間はあまりかからず、それでいて得られる効果は多岐にわたります。コンクリートの躯体を強化するだけでなく、薬品耐性を持たせ、飛散を防止する効果もあります。さらに、プライマーとしても使用することができ、錆がひどい部分にも積極的に浸透して固着することから、様々な場面で効果的に使用できる万能な塗料です。

RS#123によるポリウレタンライニングの効果

RS#123は、1液性の高性能ライニング材料で、複数回塗り重ねることで約1mmの厚膜強化層をコンクリートの表面に形成します。この強化層は、簡易ながらも優れた防食性を提供し、硫酸や塩酸などの無機酸にも耐えることができます。

また、弱体化した躯体表面をしっかりと強化し、さらに飛散防止の効果もあるため、あらゆる構造物の長寿命化に貢献します。

RS#123を使用することで得られるメリット

項目説明
劣化防止コンクリートとポリウレタン樹脂の一体構造
躯体の強化コンクリートや鋼材の錆部などの内部に浸透して硬化
防水コンクリート内の浸透を防止
薬品耐性酸性からアルカリ性まで幅広い薬品耐性

1mm以上の防食ライニング層を、コンクリートの上に付着させることは容易なことではなく、防食ライニングにおいては、密着に関するトラブル報告は最も多く、重視する必要があります。

RS#123ライニング工法での最大のメリットは、コンクリートにポリウレタン樹脂が含侵固着することで、躯体と一体化構造になったRS#123の塗膜は剥がれようがないことです。

RS#123の適切な塗り方

プライマーとして使用する際のRS#123の効果

弊社では、RS#123の特長的な物性を活かし、プライマーとして機能させることで、基盤となる素地を強化し、防食の効果を最大限に引き出しています。しかし、それだけではなく、RS#123と他の耐食ライニング材料とを組み合わせることで、二重の防食構造を作り上げています。

この2重防食構造は、外部からの様々な要因による腐食や劣化から躯体を守り、長期にわたりその機能を保持することを可能にします。第一の防御線としてRS#123が水分や酸素といった錆の原因となる要素を遮断し、その上に施される耐食ライニング材料が第二の防御線として躯体を保護します。

このように、弊社独自の防食ライニング工法は、単一のライニング材料では得られない二重の保護構造を形成することで、他社のライニング工法との明確な差別化を図り、より優れた耐久性と信頼性を提供することができます。

コンクリートの状況によっては、3回塗りでは足りず、その後数回塗るケースもあります。しみ込んだ分だけ躯体が強化され防水性向上や劣化防止になると思って、しっかりと塗り込むことが重要です。

プライマーとして使用するからといって、塗り重ねを省略してはいけません。

錆びた表面にRS#123を使用する際のポイント

錆びが進行し、ケレン(錆や古い塗膜を取り除く作業)が難しい状況でも、適切なメンテナンスや補修が可能です。

そんな時におすすめなのがRS#123です。

このRS#123は、錆びた面に直接塗ることで、しっかりとしみ込んで固着します。すると、錆びの原因となる水分や酸素が錆びた部分に触れるのを防ぎ、これ以上の酸化(錆びること)を防ぐ効果が期待できます。

また、RS#123はただ錆を防ぐだけでなく、その上に塗る塗料がしっかりと密着できるように、素地(塗装する前の表面)を強化する効果もあります。そのため、錆びた部分のメンテナンスや補修を行い、その上から新しい塗膜を施すことで、長持ちする美しい仕上がりが期待できます。

まとめ

これまでRS#123の優れた特性やその効果についてご紹介してきましたが、(株)RSテックの防食ライニング工法の中でも、特にコンクリートの素地がある場合、RS#123をプライマーとして使用することが基本となる工法を採用しています。

関連記事>>コンクリート防蝕ライニングの種類

通常、建物や構造物のメンテナンスや補修を行う際、躯体はすでに一定の腐食や劣化が進んでいる状態です。そこに厚みのあるライニングを施工することで、果たして躯体がその重さを支えきれるのか、という問題が生じます。

ここで私たちの工法が他社と一線を画すのが、RS#123を用いてコンクリートの躯体と一体化する強化層を作り上げ、その上に用途に応じた耐食ライニングを施工する点です。この方法により、多重防蝕ライニング仕様を実現し、躯体をしっかりと保護しながら、確実な耐久性を提供できるのです。

これにより、他社にはない強固な防食ライニング工法を提供することができるのが、私たちの強みであり、自信を持ってお客様にご提案できるサービスとなっています。

RS#123の資料請求やご質問等がありましたら、お気軽にお問合せください。

最新の投稿