防蝕メンテナンスをする際の疑問、塗装とライニングの違いを説明します。

防蝕メンテナンスでは、設備の腐蝕や劣化の内容を正しく理解したうえで、塗装(コーティング)をするのか、ライニングをするのかを決める必要があります。

ここではコーティングとライニングの違いについて、詳しく説明していきます。

私は個人的に、塗装会社に8年間勤めていた経験があります。そして現在はライニングに特化した会社を経営していますので、実際に経験してきた目線での内容になります。

コーティングとライニングとでは、コスト面も、技術面も、施工期間も大きく違います。当然依頼する会社も変わってくる可能性があるので、依頼する側も気を付けなければいけません。

ちなみに弊社RSテックは、様々な樹脂のライニング材料を駆使して、お困りの設備における腐蝕や劣化に対して改善できる最適な工法をご提案することができます。

本書を参考にして頂き、塗装ではなく、ライニングと判断した場合には、ぜひ弊社にお問合せください。

RSテックが扱う防蝕ライニング材料の種類についてはこちらから

塗装(コーティング)とライニングの違い

防蝕という大きなくくりの中でいえば、塗装(コーティング)もライニングも含まれております。また、コーティングとライニングの境界線は無く、混乱を招きます。

しかし、実際は、塗装(コーティング)とライニングとでは大きく違いがあります。

塗装(コーティング)

一般的に、コーティング(塗装)は構造物外面の、防錆や防腐と美観を満足させるために行います。その構造物を設置する環境によって、塗り重ね回数が増えていくことになります。

 塗装(コーティング)の例

   ・室内設置の構造物     → 下塗り+上塗り(着色)

   ・屋外設置の構造物     → 下塗り+中塗り+上塗り(着色)

   ・塩害地域の屋外設置構造物 → プライマー+下塗り2回塗り+中塗り+上塗り(着色)

といった具合に環境に応じて、塗り重ね回数が増え、膜厚の管理も厳しい内容になってきます。

しかし塩害地域の重防食塗装仕様でも、求められる膜厚は200µ~300µ程度です。

  

ライニング

ライニングは、塗装ではその腐蝕環境を遮断できず、腐蝕や劣化が進行してしまう場合に、より高水準な環境遮断を求められる場合に行います。

仮に塗装では塩害仕様の重防食塗装で200µ(ミクロン)とします。そして弊社のライニング材料では膜厚1mm以上を推奨しています。

塗装200µ(ミクロン)に対して、ライニングの1mmの場合で比較すると、ライニングの膜厚は塗装膜厚の5倍となります。

ライニングでは2mm以上の厚膜にするケースもあり、その場合10倍以上という表現になります。

ライニングでは、外面であろうと、内面であろうと、過酷な環境に使用されるため、頑丈で厚い塗膜が必要とされます。

このように、塗装(コーティング)とライニングとでは、膜厚だけでも、かなりの違いがあります。

またライニングは、対象物に、厚く頑丈な膜を密着させるので、ライニングに使するプライマーも非常に重要です。

ライニング用プライマーの詳細はこちらから 

ライニングを選択する判断基準

防蝕ライニングが必要な設備は、腐蝕や劣化の原因が1つではなく、複合している場合が多いです。

ライニングが必要となる対象物必要な耐性の種類            
コンクリート構造物 (廃液槽・排水溝・シックナー・防液提・床など)躯体強化・耐薬品性・防水性
鋼製ピット・配管の内面・タンク内面(薬液タンク・エネルギータンクなど)防錆・耐薬品性・耐摩耗性
湿潤環境の設備水中硬化性・防錆

水中硬化性・耐薬品性エポキシライニングの詳細はこちら

ビニルエステルフレークライニングの詳細はこちら

耐酸FRP仕様の詳細はこちら

まとめ

防蝕という言葉の中に含まれる塗装(コーティング)と、ライニングは、その境界線が無く混乱しますが、上記のように膜厚1つでも大きな違いがあります。

塗装会社に8年間勤めた経験と、ライニングに特化した会社を経営している現在の私が、個人的に境界線を作るとしたらこうなります。

塗装は美観を重視し、外面の用途が多く、膜厚はµ(ミクロン)単位で、厚膜の重防蝕仕様でも200µ~300µ位、内面の仕様も存在するが、複合的な腐蝕・劣化要因がある場合は適さない。

防蝕ライニングは耐薬品性や防水性・耐摩耗性や水中硬化性といった、複合した原因がある場合に選択されるケースが多く、その全てにおいて、耐久性が要求されます。膜厚はmm単位で最低1mm、2mm以上の厚膜にする場合もあります。美観を重要視しないので、あくまで機能重視となります。

RSテックでは、防蝕ライニングに特化した材料を持ち、メンテナンスや補修に適した仕様を設計し施工もサポートできます。

メンテナンスは新設の設備と違い、実際の施工環境は整っているケースは少なく、品質や納期にかかわる不測の事態も多いです。

RSテックの材料は、そんな不測の事態にも対応可能な特殊性と作業性があります。

現地の状況を確認させて頂き、その設備にあったライニング仕様をご提案させて頂いていますので、お困りの設備にライニングを検討された際には、ぜひ お問合せください。

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